2022/10/21

ロール・プレイング

 (※本記事は2012年1月11日に執筆したものに、加筆、訂正を行ったものです)


最近、よく夢に騙される。

夢、といっても、ここでいうのは寝ているときに見るやつの方だ。


私は社会人なので、高校へ通う必要はない。しかし、なぜか高校へ向かおうとする自分がいる。

これが夢でなければ、すぐ気付くはずだ。社会人なんだから、向かうべき場所は職場である。しかし、夢の中ではなぜか「そういう設定」になっているらしく、私はその設定どおりに役を演じる存在になっている。

遅刻しそうな私は、車に乗り込む。これもおかしい。なぜ高校へ行くのに車に乗り込まなければならないのか。しかも運転は自分だ。

おまけに、通ったこともない高校に、見たこともない風景の中、向かっているのである。それなのに、なぜか道順だけはちゃんと押さえていたりするから始末が悪い。

こうやって、毎度のように夢に騙される。

まあ、「騙される」っていうのもおかしい。そういう夢を見せているのは自分自身なのだから。


夢であると気付いた状態で見る夢を「明晰夢」とか呼ぶらしい。その状態に持っていく方法はいくつかあり、たとえば私の場合は「空を飛ぶ」。

ある夢で、私は取り返しのつかない、とんでもないミスを犯した。

「これは夢ではないか?」

そう疑った私は、とりあえず空を飛んでみた。

現実に返って考えれば、この行動は変だ。現実世界で取り返しのつかない過ちを犯した場合、「夢だったらいいのに」と考えても、「そうだ、空を飛んでみよう」なんて思わないだろう。だから、空を飛ぼうと考えた時点で、うすうすではあるが夢であることに気付いていると考えてよい。

しかし、空を飛べたことでこれが夢であることがわかると、そこで安堵して、また夢であることを忘れてしまうのである。

そして、次のストーリーが始まり、私はまた別の役を演じることになる。

そう、また今夜も。

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 (※本記事は2012年1月11日に執筆したものに、加筆、訂正を行ったものです) 最近、よく夢に騙される。 夢、といっても、ここでいうのは寝ているときに見るやつの方だ。 私は社会人なので、高校へ通う必要はない。しかし、なぜか高校へ向かおうとする自分がいる。 これが夢でなければ、す...