冬の間ベランダを鮮やかに飾っていたビオラが、暑さと戦いながらも健気に小さい花を咲かせていたある5月の日、そのビオラに見慣れない毛虫を発見した。黒地にオレンジ色模様という、毒々しい虫。それも多数。老い先短いビオラの葉を、容赦なくむしゃむしゃと食べていた。
調べてみたら、「ツマグロヒョウモン」の幼虫だということがわかった。
ツマグロヒョウモン?
いい機会なので、子供に羽化するところを見せてやろうと、数日後、無残に食い散らかされたビオラの茎を這う幼虫のうち2匹を段ボール箱に移し、上にラップを張った状態で観察。
とは言っても、もう6月になろうという頃。ベランダのビオラはほぼ全滅。庭や家の外を見たが、全く見かけない状況。何か食べさせてやらなければと、似たような草を取ってきては与えた。
何日かすると、そのうち1匹がさなぎになった。それも、幼虫の毒々しさとは打って変わり、銀色の点々のようなものをあしらった姿。
さらに何日かしたある朝、そこに羽化したてのツマグロヒョウモンを見た。オスだった。翅(はね)をゆっくりと開いたり閉じたりし、乾かしているようだった。子供は大はしゃぎ。
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| ツマグロヒョウモン(オス) |
1時間もすると、箱の中でバタバタと飛び回るようになった。これを虫かごに移してやると、子供は興味深そうに観察。しかし、このままではかわいそうだったので、拒む子供を諭し、翌日一緒に放してやった。
追って、2匹目もさなぎになり、羽化。こちらはメスだった。名前の通り、翅の先が黒く鮮やかなチョウ。ただ、栄養状態がよくなかったのか、羽化に失敗したのか、翅の一部が少し欠けていた。
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| ツマグロヒョウモン(メス) |
チョウの羽化を直接見たことがなかったので、いい経験になった。おかげで、野外で見かけてもすぐわかるし、オスとメスの区別がつくようにもなった。


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