(※本記事は2011年6月16日に執筆したものに、加筆、訂正を行ったものです)
シンガポールには、緑がたくさんある。いや、緑の中に都市がある、と言った方が正確だろうか。それくらい、緑が豊富な国である。
だから、公園の数も多い。
シンガポールに来て2週間ほどが過ぎたある晴れた土曜日、私はそのうちの1つ、カラン・リバーサイド・パーク(Kallang Riverside Park)へ行こうと思い立った。滞在していたホテルから3km近いところで、MRTを使えば徒歩を含めても15分くらい、バスなら10分程度で着く場所だった。
私はそこへ、歩いて行った。公園まで1時間、公園を一周するのに1時間、帰ってくるのにまた1時間。
そこは、地元のガイドブックに書いてあるとおりの公園だった。ピクニックをする人、ジョギングをする人、サイクリングをする人、カヌーをしている団体、それを見物している人。日本だったら間違いなくバーベキューをする人でごった返しそうな、そんな美しい川沿いの公園。
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| カラン・リバーサイド・パーク |
ぶらぶらと歩き回り、珍しい南国の花を写真に収めながら、こんな休日の過ごし方もいいかな、と思った。
月曜日、職場でその話をしたら、現地人が一言。
「Crazy.(どうかしてる)」
公園に行ったことにではなく、公園まで歩いて行ったことに対して。なんでバスを使わないんだ、と。
そりゃあ、公園に行くのが目的なら、電車やバスを使うのが普通。でも、私は外国人だ。道中の風景を楽しむのだって目的の一つ。拡声器でアザーン(礼拝への呼びかけ)を流すサルタン・モスク(Sultan Mosque/Masjid Sultan)、まるで巨大な遊牧民のテントのようなビクトリア通りの市場、見るものはたくさんあった。
しかし、別の部屋でも、他の現地人が追い打ちをかけてきた。
「そういえば、この前の土曜日にビクトリア通りを歩いてるのを見かけたんですが、あんなところで何してたんです?」
ああ、どうかしてたよ。

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