2022/09/08

夢のマイホーム(中国編)

(※本記事は2011年5月8日に執筆したものに、加筆、訂正を行ったものです)


これは、成都滞在中に現地の人から聞いた話。

中国人男性が結婚する際、まず最初に起こす行動が、マイホーム探し。

マイホームを持つこと、それは中国では生活の安定を意味するとか。いわば、結婚の第一条件である。もちろん、十分な収入があることを裏付けるものでもある。

しかし、現実は厳しい。

中国では20代で結婚する人が圧倒的に多いが、20代の収入で家を持つのは困難である。だから、最近では両親にスポンサーになってもらう人も増えているらしいが、それでも限界はある。

それが理由かどうかはわからないが、20代の転職率は異常なほど高いし、余暇を犠牲にしてまで働く若者が急増している。豊かな暮らしを求め、より給料の高い都心部に出てきた若者が、気付けば出世争いに巻き込まれて疲弊している、そんな現象が「社会問題」として新聞で取り上げられるほどだ。どこかで聞いた話である。

しかし、無理して持たなくても、借りればいいじゃないか。

ガードマン付きアパート(成都市)
成都市にあるガードマン付きの集合住宅(一例)

私が滞在していたアパートは、月額平均3,500元である。日本円で4万円余りだが、為替レートで換算しても安すぎて話にならないので、私が通常使っている換算レート「1元=50円」で計算してみると、17万5千円となる。これは高い。日本では、家賃は月給の3分の1が目安と言われているが、これをそのまま当てはめると、月給50万円ないと暮らしていけないことになる…と、これはちょっと極端だが、厳しさは分かっていただけるだろう。

では、賃貸さえ叶わないのかというと、そうでもない。「ルームシェアリング」という方法がある。

学生や未婚の人の間ではポピュラーなこの「ルームシェアリング」は、2~4人くらいで1つの物件を借りて暮らすというもの。先のアパートなら、1人あたり1,000元くらいになる。これならなんとか手が届く。特に、中国では共働きが普通なので、経済的には問題なさそうだ。

しかし、個室があるとはいうものの、夫婦どうしでルームシェアリングするのはちょっと辛い。最近このパターンも増えていると地元の新聞でも伝えていたが、新婚夫婦が他の夫婦と暮らすというのは、あまりにも酷な話である。

そんなわけで、若年離婚率も高い。甲斐性のない男を捨てて、女が出て行くのである。嗚呼。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ロール・プレイング

 (※本記事は2012年1月11日に執筆したものに、加筆、訂正を行ったものです) 最近、よく夢に騙される。 夢、といっても、ここでいうのは寝ているときに見るやつの方だ。 私は社会人なので、高校へ通う必要はない。しかし、なぜか高校へ向かおうとする自分がいる。 これが夢でなければ、す...